ホワイト企業=良い企業というイメージがありますよね。
ホワイト企業に就職が決まったから安心だ
ホワイト企業に勤めているから心の病になるわけない
って思っていませんか?
実際に私もそうでした。
今の会社に内定をもらったとき、よほどのことがない限り
この会社で長く働くのだろうなぁと思っていました。
しかし私は社会人2年目の2020年7月に適応障害と診断されま した。
原因は「仕事における業務量の過多」です。
現在は休職をしています。
よほどのことが起きてしまったのです。
適応障害ってなに?と言う方向けに、 以前に書いた記事の冒頭で軽く説明しています。
よかったら参考にしてください。
簡単に言うとストレスによって、心が病むことです。
普通「心の病」「業務量過多」 と聞くとブラック企業が連想されます。
ホワイト企業であれば「業務量過多」 にならないように調整をしてくれそうですよね。
おそらく私の勤めていた会社もそうだと思います。
それではなぜホワイト企業で心の病になるまで「業務量過多」 になってしまったのでしょうか?
理由はたった1つで会社も私自身も
「業務量過多に気づかなかった」ことです。
実際に病院で「仕事の業務量過多が原因の適応障害」 と診断されるまで、
私自身「ツライと思うくらい仕事が多い」 と感じたことは一度もありませんでした。
適応障害になるまで仕事が多かったのに、 それに気づかない人は珍しいかもしれません。
しかし私はホワイト企業に勤めているが故に、 気づくことができませんでした。
ホワイト企業ならではの「業務量過多」 に気づかなかった理由を詳しくお話ししていきます。
そもそも私の会社ってほんとにホワイト企業だったの?
会社に関してざっくり紹介
私の勤めていた会社は消耗品メーカーです。
社員は800人程度、年間売上は850億程度です。
メインで扱っている商材のカテゴリー別では、 シェアトップ3に入っています。
景気に左右されにくい商材なので、 比較的売り上げも安定していると思います。
私はそこで営業職をしていました。
これだけでは私の会社がホワイトなのかブラックなのかわからない ので、
もう少し詳しく分析していきます!
ホワイト企業の5つの特徴
ホワイト企業と聞くと、残業が少なくて給料がいいなど、 なんとなく良いイメージがありますよね。
具体的にこれを満たしているからホワイトだ!という明確な「 ホワイト企業の定義」はありません。
しかしホワイト企業と言われる会社に共通することはあります。
いくつかあるホワイト企業の特徴から今回は5つを厳選しました。
このサイトを参考にさせていただきました!
①離職率が低い→●
辞める人が少ない=職場環境が良い
と言える指標になりますよね!
私の会社は3年離職率は5%以下です。
特に2017〜 2019年入社の若手社員は今まで誰も辞めていません。
毎年20人ほど採用しているので、 約60人全員が今も会社を続けていることになります。
転職が当たり前になった今の時代、 ある意味珍しいかもしれません。
②福利厚生が充実してる→●
一言で福利厚生といってもいろいろありますよね。
特に交通費の支給や住宅補助などが充実していると、
社員にとってホワイトと感じることが多いのではないでしょうか。
私の会社は交通費は全額支給。
住宅補助は80%会社負担なので、比較的良い方だと思います。
③残業時間が少ない→●
できることなら残業はしたくないですよね。
2019年度に行った調査によると、 企業の残業時間の平均は24.9時間だったそうです。
私の会社は平均残業時間は15時間程度です。
世間の平均時間よりは下回っていました。
毎日30分〜1時間残業するのようなイメージですね。
水曜日は「ノー残業デー」になっており、 多くの社員が18時には帰社します。
④社員の年齢層に偏りがない→●
年齢層に偏りがない方が技術やノウハウの継承がうまくいくため、 ホワイト企業の特徴の1つとなっています。
上の人からの引き継ぎがうまくいけば、 より居心地の良い職場になるという好循環が生まれます。
私の会社は平均年齢は45歳です。
リーマンショックのときに新卒の採用を辞めていた時期があったの で、少し偏りがあります。
ここ5年は毎年10〜20人程度の新卒を採用しているため、 若手が増えています。
⑤明確な評価制度がある→△
せっかく仕事で成果を上げても、会社に評価されないと、 モチベーションが下がりますよね。
明確な評価制度があれば、頑張った分だけ給料も上がるので、
社員も会社に貢献しようと仕事に励みます。
私の会社は年に2回部長と面談をして、 自分の評価を聞くことができます。
ただ、 具体的にどの項目が何点だったというデータをもらうことは出来ま せん。
全ての項目の点数を教えてくれるかは部長次第なので、 評価制度は明確とは言えないかもしれません。
私の会社はホワイト企業の特徴5つ中4つ当てはまっていました。
⑤の明確な評価制度に関しては、 若手社員から不満も出ているので、 今後改善されるかもしれません。
会社が私の「業務量過多」に気づかなかったわけ
タイミング
私の部署は今年の4月に1人異動になり、 さらに7月に1人異動になりました。
短期間で2人も出て行くなんておかしくない? と思うかもしれません。
7月に異動した人はご家族の都合だったので、 イレギュラーで急遽という流れでした。
そのため、 2人分の仕事を一時的に部署全体でカバーしなければいけないとい う事態が発生しました。
結構大変ですよね。
ただ4月から新入社員が1人入ったので、 下期からは新入社員にも仕事を分散させる予定でした。
私も当然4月と7月のタイミングで仕事量が一気に増えました。
私個人の問題
仕事が増えたといっても、 上司から一方的に仕事を振られた訳ではありません。
4月と7月にそれぞれ部長と面談がありました。
4月の時点で結構仕事量が増えていたので、 7月に仕事を振られた時は「断ってくれてもいい」 という前置きがありました。
私はこのとき仕事を受けるという決断をしました。
4月に仕事が増えた時は正直GW前まではあたふたしていましたが 、7月の時点ではある程度慣れていたからです。
今思うとそれが間違いでした。
少しくらい仕事が増えても大丈夫、やれると過信してしまい、 結果「業務量過多」になりました。
私自身が自分の能力を過大評価しすぎていたことも原因の1つでし た。
私自身が「業務量過多」に気づかなかったわけ
仕事にやりがいを感じていた
私は今の会社が就活で第一志望でした。
配属された営業も希望していた部署です。
もともと自分の好きな製品を売り込みたい! と思って入社しました。
実際に今の会社は希望通りの仕事をすることができていた。
やりがいをもって働いている人は少ないと思うので、 ありがたいなぁと思いながら日々仕事をしていました。
その結果、仕事量が増えてからも、 仕事が充実しているからもっと頑張ろう!と前向きに捉えて、「 業務量過多」に気づくことができませんでした。
職場環境がホワイトすぎた
私の部署は良い人の集まりでした。
普通集団に属していると、苦手な人が付き物ですよね。
珍しいことですが、部署全員が穏やかで優しい人の集まりでした。
しかしそれが逆に「業務量過多」 に気づかない原因にもなってしまいました。
4月からは私だけでなく、 もちろん私の部署の全員が忙しくなりました。
今思い返すと帰社時間も徐々に遅くなっていたのですが、 部署全員が遅かったので、 あまり遅くなっているという感覚がありませんでした。
また忙しくなってからも部署の雰囲気は変わらずで、 むしろみんなで協力してがんばろうという一体感が生まれていまし た。
職場環境がよかったため、「業務量過多」 の状態でもツライと思わず、気づくことができませんでした。
まとめ
ホワイト企業に勤めている人ほど、
実は気づかないうちに心の病になっているのかもしれません。
仕事内容が変わった時や仕事量が増えたときに、 寝つきが悪いなど少しでも体の変化に気づいたら、 病院に行くことをオススメします。
今思い返すと私は適応障害と診断される前に少し食欲が落ちていま した。
それが「業務量過多」の最初の体のサインでした。
心の病になる前に対策をとって、 ワークライフバランスの取れた生活を送れるのがベストですよね。